定期保険

収入保障保険(家族収入保険、家計保障定期保険)
究極の合理性を追求した定期保険(三角形の保険)

T.Kinoshita
2012/01/01


究極の合理性を追求した定期保険

トップページのFRIPでもご説明しましたが、生命保険に加入する第一の目的は「主人に万一のことがあった場合の家族の生活費を確保する」というものでした。

例えばご主人が現在30才で、妻と子供が二人いて下のお子さんの年令が1才とした場合、今ご主人に万一のことが発生した場合、一定の期間の生活費としていくら必要になるのでしょうか?
これは当然それぞれの家族の生活水準や、所得水準や持ち家かどうかなどによって違ってきます。

本来は厳密に計算が必要かと思いますが、ここでは仮に月30万円の生活費が必要と考え、下のお子さんが成人して社会に出る25歳になるまでの25年間の生活費が必要と考えた場合を例にして考えて見ましょう。

そうすると、今ご主人に万一のことがあった場合、25年間の必要生活費は・・
30万円 × 12ヶ月 × 25年間 = 9000万円 必要ということになります。(下図)

しかし、無事に1年が経過すると、当然夫婦も1才年を取りますし、子供も1才成長しますので、2年目には1年分の生活費は必要なくなると考えていいはずです。すると2年目でご主人に万一のことがあった場合は、残り24年間の生活費でよくなります。つまり・・
9000万円 − (30万円 × 12ヶ月) = 8640万円 が必要生活費になります。(下図)

以下同様に元気に年をれば、毎年の生活費360万円(30万円×12ヶ月)を順次削減してもいいということになります。
ちなみに、10年元気でいたら下の子供も10歳になり、25歳になるまで残り15年となりますので、その時点でご主人に万一のことがあった場合には・・
9000万円 − (30万円 × 12ヶ月) × 10年 = 5400万でよいことになります。(下図)

これを連続した縦のグラフにしますとこうなります。
【25年間の必要生活費の推移】

つまり、必要な生活費は一定ではなく毎年元気でいれば減っていくということが分かります。
これをそのまま保険としてカバーしたものが「収入保障保険」です。

この例ですと、保険料は・・
加入年齢30歳(男) 保険期間25年 月額保険金額30万円 最低保障期間1年
となり
月払い保険料は6200円となります。
当然ですが保険期間の途中で保険料がアップすることはありません。

最低保障期間を設定できます。

上記の例で必要生活費を必要保障額としてカバーさせると最後の年には1年分の生活費となる360万円となりますが、「収入保障保険」では、最低保障期間を設定できます。 10年、5年、2年、1年など。たとえば最低保障期間を5年とした場合、満期前の5年間(年令で言うとご主人が50歳から満期の55歳までの間)に亡くなった場合、最低5年分の生活費(1800万円)が受け取れる仕組みになります。最低保障期間の種類は保険会社によって異なります。

加入年齢30歳(男) 保険期間25年 月額保険金額30万円 最低保障期間5年
月払い保険料は8200円となります。
当然ですが保険期間の途中で保険料がアップすることはありません。

保険金は原則年金で支払われます。

保険金は原則年金で支払われますが、一括受け取りも可能です。一括で受け取った場合は、未経過利息が差し引かれますので年金で受け取るより受け取り総額は少なくなります。 一部一括一部年金受取も可能です。(保険会社によって、未経過利息の計算方法や取り扱い方法が異なりますので充分に確認が必要です。)

保険料が安い・・想像以上に安い

具体的に比較してみましょう(下図)

いかがでしょうか?仮に55歳まで元気で生存できた場合・・
Aの場合は23,650円×12ヶ月×25年=7,095,000円が掛け捨てで終わります。
Dであれば6,200円×12ヶ月×25年=1,860,000円ですみますね。
同じ保険料の四角形の定期保険に加入しようとするなら1900万円の定期保険にしか加入できません。
これが、「収入保障保険」のもう一つの合理性なのです。



遺族年金を考慮に入れるとさらにスリムにできます。

上記の説明でこの保険がいかに安いかご理解いただけましたでしょうか?
さらに「遺族年金」を考慮して補償額を削ればもっと合理化できます。
民間の生命保険に全く加入していなかったとしても、国の年金(国民年金、厚生年金など)に加入していれば、夫に万一のことがあった時は、 子供の有無や人数によって一定の年金が受け取れます(下図)

【例】サラリーマン夫婦の場合
夫:平均標準報酬月額35万円(ボーナス総額は月例給総額の30%)
38歳時に死亡/妻(38歳)・子供2人(8歳と5歳)



−遺族年金月額概算早見表1(厚生年金加入で被保険者期間25年未満の場合)平成20年−


単位:万円
夫の
標準報酬月額
子のいない
40歳未満の妻*
子のいない
40歳以上の妻
子が
1人いる妻
子が
2人いる妻
22 3.1 8.1 11.6 13.5
24 3.4 8.4 11.9 13.8
26 3.7 8.7 12.2 14.1
28 4.0 8.9 12.5 14.4
30 4.3 9.2 12.8 14.7
32 4.6 9.5 13.1 15.0
34 4.9 9.8 13.4 15.2
36 5.1 10.1 13.6 15.5
38 5.4 10.4 13.9 15.8
40 5.7 10.7 14.2 16.1

子供は18歳到達年度の末日までの子供の他に、20歳未満で1級、2級の障害状態にある子供も含む
ボーナスの総額が総月例給の30%として試算
経過的寡婦加算は含まない。
*妻の年齢が30歳未満の場合5年で打ち切りとなる



【例】自営業者の場合
夫:38歳時に死亡/妻(38歳)・子供2人(8歳と5歳)



−遺族年金月額概算早見表2(国民年金加入の場合)平成20年−


子がいる妻 子の数 支給額(年額) 支給額(月額)
18歳未満の子が2人の期間 1,247,900円 約10万円
18歳未満の子が1人の期間 1,020,000円 約9万円
すべての子が18歳以上になった時 なし
子のいない妻 ・・・・・ なし

遺族年金は、18歳未満の子がいる妻に対してのみ、子の数に応じて支払われる



上記の例で夫がサラリーマンなら・・

上記の例では、夫に万一のことがあった時の必要生活費の月額を30万円と考えましたが、子供が2人いる妻ですので 遺族年金が15万前後受け取れますので、その分民間の保険でカバーする補償額を削減して構わないと言うことになります。
したがって保険で備えておく必要生活費は・・
30万円 − 15万円 = 15万円でいいと言うことになります。

そうすると、下図の保障で充分と言うことになります。

保険料は・・
加入年齢30歳(男) 保険期間25年 月額保険金額15万円 最低保障期間1年
となり
月払い保険料は3100円となります。
当然ですが保険期間の途中で保険料がアップすることはありません。

最低保証期間を5年とすると・・
加入年齢30歳(男) 保険期間25年 月額保険金額15万円 最低保障期間5年
月払い保険料は4100円となります。
保険期間の途中で保険料がアップすることはありません。

いかがでしょうか?
因みに、上記の最低保証期間1年の収入補償保険を使えば、仮に55歳まで万一生存していた場合(変な言い方ですね)保険会社に支払った保険料総額は 930000円で済みます。このくらいの金額なら掛け捨てになっても充分納得がいく金額と言えるのではないでしょうか?余った分で資産形成機能を持つ 終身保険を組み合わせれば最終的に実質保険料をタダにする事も可能になってきます。
万一の時の生活保障にしっかり備えながら無駄なく老後の生活資金をしっかり準備することも可能になります。(活用編参照)

リスク細分型の収入補償保険を取り扱っている保険会社もあります。
専門の保険代理店に相談される事をおすすめします。

各社の保険料を比較してみましょう。


収入補償保険・家族収入保険・家計保障定期保険 保険料比較
保険金額:月額15万(年額180万円) 30歳男性加入
保険期間:60歳 最低保障期間:2年 月払い保険料


2007/10/01現在   単位:円
?保険会社名 上段:商品名
下段:リスク細分
初年度保障額 保険料 総払込保険料 区分
ソニー生命 家族収入保険
非喫煙体
54,000,000 3,750 1,350,000 特約
損保ジャパンひまわり生命 無解約返戻金型収入保障保険
非喫煙健康体
54,000,000 3,870 1,393,200 単体
あいおい生命 収入保障保険
非喫煙優良体
54,000,000 3,870 1,393,200 単体
三井住友海上きらめき生命 無解約返戻金型収入保障保険
SD非喫煙優良体
54,000,000 3,990 1,436,400 単体
東京海上日動あんしん生命 家計保障定期保険
リスク細分なし
54,000,000 4,545 1,636,200 単体

もっと詳しく見る↓
収入補償保険・家族収入保険・家計保障定期保険 保険料比較一覧(2012/01/01現在)