月々の保険料 | 保障額 | 65歳までに支払う 保険料総額 |
65歳で解約した 場合の解約返戻金 |
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35歳~65歳 | 65歳~ | |||
49,469円 | 3,500万円 | 2,400万円 | 17,808,840円 | 18,787,200円 |
いかがでしょうか? 65歳まで生きていたら、それまでに支払った保険料は17,808,840円ですが、65歳でこの保険を解約すれば 受け取れる解約返戻金は18,787,200円です。全額回収できるどころか100万円ほど増えていますね。 万一65歳まで生きることができなかった場合3500万円が受け取れます |
保険選びのヒント・アイデア
生命保険は一定の資産ができるまでのつなぎと考える
T.Kinoshita
2012/01/01
保険に入る必要が無い人
生命保険に加入する目的はなんでしょうか?「生命保険文化センター」のアンケート調査によると、
第一位は「万一の時の家族の生活保障」となっています。
自分に万一のことがあった場合に、収入が途絶えて家族が生活していくことが経済的に困難になる、それを補うために生命保険に加入するということでしょう。
ということは、経済的に困ることがなければ生命保険に入る必要はないという事です。もっと言えば、経済的に困ることがないだけの財産を作れば、生命保険に入る必要はなくなるわけです。
生命保険は財産を作るまでのつなぎとかんがえる
経済的に困らないだけの財産とは一体いくらぐらいなのでしょう?
前述の「生命保険文化センター」の調査によりますと、一世帯あたりで加入している生命保険の平均保障額は3696万円となっているそうなので、3500万円くらいあれば何とかなると考えている方が多いということでしょうか?
1つの基準としてこの3500万円を考えて見たいと思います。
皆さんは保険料として毎月いくらぐらいを支払っているのでしょうか?
これも「生命保険文化センター」の調査によると世帯平均で年間346500円ですから、月々29000円程度となります。
月々29000円を35歳からスタートし65歳まで支払い続けると10440000円になります。
さらに保険料とは別に老後のために毎月貯金をしたり個人年金などに加入している方も多くいるのではないでしょうか。その金額を仮に毎月20000円とすれば、29000円+20000円=49000円です。49000円を35歳からスタートし65歳まで支払い続けると17640000円になります。
もし財産が無い現在万一のことがあった場合の保障額3500万円が確保でき、生活基盤が完成する65歳時にそれまで支払い続けた金額(保険料+貯蓄分)17640000円がそっくり貯蓄として残ったら、もう保険は必要ないと考えたらどうでしょうか。
イメージは下図の通りです。
実際に設計してもらいました。
上記の保険は、東京海上日動あんしん生命社のものです。
主契約:長割り終身保険2400万円(65歳払い済み)に平準定期保険特約1100万円(期間65歳・更新無し)を付帯したものです。
いわゆる定期保険特約付き終身保険です。
因みに上記は解約返戻金を一括で受け取った場合ですが、年金受け取りにすることも可能です。10年確定年金受け取りにすると(現在の金利で計算)198万円×10回=1980万円受け取れます。毎月16.5万円の年金が10年間受け取れます。
もちろん上図のAの部分とBの部分を分けて加入する事も可能です。AもBも別ポリシー(それぞれを主契約とする=保険証券が2枚になる)にすればもっと自由設計度が高くなります。 AとBをそれぞれ別の保険会社にし、それぞれ保険料が安くなる保険会社(単純な例で言えば、あなたが非喫煙者なら非喫煙者料率が使える保険会社を探すとか・・)を組み合わせればコストパフォーマンスはもっと高くなるかもしれません。
比較のため資料を請求するときは必ず設計書も請求しましょう、そして実際に電卓をたたいて確認しましょう。上記の表もそうやって地味に計算したものです。
必要な補償額を明確にして、さらに保険をリストラする。
上記のケースで、経済的に困らないための金額を3500万円と考えましたが、3500万円必要なのは現在の時点です。
たとえば、子供が小学生であれば大学までの教育費(生活費)が必要ですが、子供が高校生になっていれば、高校、大学までの教育費(生活費)だけでいいわけです。
結局、必要な生活費は子供の成長とともに減少していくことになります。
必要な生活費が年々減少することを加味すると下図のような保険が最適と思われます。
イメージは下図の通りです。
公的な保障を加味して補償額をさらに下げる。
万一の時の生活保障は、すべて生命保険で賄う必要はありません。
日本には遺族年金という公的年金があります。公的年金を考慮すればさらにリストラが可能になります。
今度は皆さん自身で設計してみて下さい。ヒントは当サイトにもたくさんあります。