定期保険

逓減定期保険
合理性を追求した定期保険(三角形の保障)

T.Kinoshita
2012/01/01


今まで見てきた定期保険は、保険期間中補償額は一定でした。絵で書くと次のような感じです。

これに対し逓減定期保険は次のような感じです。

逓減率、逓減方法などは保険会社によってことなります。

保険料が安い(想像以上に安い)

保険金額が減っていくわけですから保険料が通常のものに比べて安いということは、どなたが見ても分かることですが、想像以上に安くなるというのがこの逓減定期保険の重要なチェックポイントになります。

具体的に見てみましょう。

【理論値の計算】
年令1歳を1センチ、保険金額100万円を1センチとして両者の面積を求めて見ます。

・定期保険の場合
30センチ × 30センチ = 900平方センチ
・逓減定期保険の場合
(30センチ + 12センチ) × 30センチ ÷ 2 = 630平方センチ
両者の面積比
定期保険 : 逓減定期保険 = 900 : 630
となりますね。
この面積比から保険料を計算すると
逓減定期保険の保険料 = 10,350円 × 630/900 
= 10,350 × 0.7 = 7,245円
となるはずです。

しかし実際の保険料は6570円です。・・・・・・予想よりも安いということが分かりますね。

これが逓減定期保険のメリットと言えるのではないでしょうか?
保険金額を逓減させると思った以上に保険料が安くなるということです。

上記の例で行けば、3000万円の通常の定期保険と4730万円の逓減定期保険は保険料がほぼ等しくなることが分かると思います。
この現象はどの逓減率、逓減方法のパターンでも同じです。

逓減定期保険を取り扱っている保険会社は減っている。

この逓減定期保険はとても合理的な保険ですが、最近では、次のセクションで取り上げる、より合理的な定期保険「収入保障保険」が主流となったため、この逓減定期保険を取り扱う保険会社は数社のみとなってしまいました。
この保険の存在価値は使命を終えたのではないでしょうか?
この保険の合理性についての考え方の説明は「収入保障保険」とダブりますので、「収入保障保険」のセクションを参照下さい。