保険選びのヒント・アイデア

違うタイプの終身保険を組み合わせる。

R.Oku
2008/10/18

保障を確保しながら貯蓄率を高め、かつ保険料を少しでも安くしようとすると「低解約返戻金型終身保険」や「変額終身保険」を選択せざるを得なくなります。
しかし「低解約返戻金型」は保険料支払期間中に解約せざるを得ない事情が発生すると元本割れが確実に発生します。また「変額保険」 (ソニー生命)は保険料がとても安い終身保険ですが、解約返戻金が変動しますので解約目的(資産形成)で使うにはリスクが伴います。

人生はとても長いうえ、いつも計画通りに行くとはかぎりません。
勤務先の会社が倒産、業績不振、合併などでリストラに合い収入が計画通り入ってこなくなったり、自営業者の場合であれば不況の直撃を受けるかもしれません。
また、たとえば60歳までに愛したはずの妻と離婚する確率は60歳までに死亡する確率より高いのです。
また、あなたが指定した保険金受取人が先に天国へ旅立ってしまうこともあるでしょう。(保険が必要なくなる)
夫婦ともにやっと仲良く還暦を迎えても長い老後をどう夫婦で生活するのかといった不安もあります。

そういった中でこれらの保険を活用するには「組み合わせ」という方法も一つの考え方ではないかと思います。

あなたのはかない希望や夢をこの生命保険に託すができるかもしれません。
参考になるでしょうか?・・・

リストラリスク対応型


【30歳 男性】

  1. ソニー生命 IS(積立利率変動型)終身保険 500万円 70歳払い済み
  2. 東京海上日動あんしん生命 長割り終身保険 800万円 65歳払い済み
  3. ソニー生命 変額保険(終身型) 200万円 65歳払い済み
終身保険組み合わせ図1

(保険料/月) 30歳~ 45歳 65歳 終身 生涯

7,715円
1,500万円 1,388,700円
1,255,000円
- 1,388,700円
1,255,000円

12,296円
1,000万円 5,164,320円
6,26,2400円
- 5,164,320円
6,262,400円

2,840円
200万円 1,192,800円
2,000,000円
合計 22,851円 15,136円 0円 7,745,820円
9,517,400円
支払った保険料,  受取れる金額

  • 万一保険料の支払いが苦しくなったときはAを解約する
    この例では45歳時にリストラに合ったと想定。解約返戻金は当座の生活資金にしてもいいし、余裕があったらCの残りの期間の保険料を一括で支払ってしまっても良い(前納)。 何事もなく支払いが続けられたらどうなるかはこちらを参照→
  • Bは65歳まで元気に迎えられたら解約し解約返戻金を老後の生活資金の一部にする。
    解約返戻金を年金受け取りにすればさらに受け取る金額はふえる。
  • Cは葬儀費用として最後まで残しておくが、うまくいって解約返戻金が250万以上になっていたら解約してもいい。
  • 総額の収支はプラス。途中万一のことがあっても最大1500万円の保障があり、銀行預金ではこうはならない。

老後生活資金貯蓄対応型


【30歳 男性】


  1. 東京海上日動あんしん生命 長割り終身保険 1300万円 65歳払い済み
  2. ソニー生命 変額保険(終身型) 200万円 65歳払い済み
終身保険組み合わせ図2

(保険料/月) 30歳~ 65歳 終身 生涯

19,712円
1,500万円 8,282,820円
10,176,400円
- 8,282,820円
10,176,400円

2,840円
200万円 1,192,800円
2,000,000円
合計 22,552円 0円 9,475,620円
12,176,400円
支払った保険料,  受取れる金額

  • 終身1500万円の保障
  • Aは65歳まで元気に迎えられたら解約し解約返戻金を老後の生活資金の一部にする。
    解約返戻金を年金受け取りにすればさらに受け取る金額はふえる。
  • Bは葬儀費用として最後まで残しておくが、うまくいって解約返戻金が250万以上になっていたら解約してもいい。
  • 総額の収支はプラス。途中万一のことがあっても最大1500万円の保障があり、必ずプラスになる。

学資準備&離婚リスク対応型


【30歳 男性】


  1. 東京海上日動あんしん生命 長割り終身保険 300万円 45歳払い済み
  2. 東京海上日動あんしん生命 長割り終身保険 300万円 48歳払い済み
  3. 東京海上日動あんしん生命 長割り終身保険 700万円 65歳払い済み
  4. ソニー生命 変額保険(終身型) 200万円 65歳払い済み
終身保険組み合わせ図3

(保険料/月) 30歳~ 45歳・48歳 65歳 終身 生涯

9,522円
1,500万円 A(45歳)1,713,960円
A(48歳)1,92,4500円
B(48歳)1,737,936円
B(51歳)1,996,500円
- 3,451,896円
3,921,000円

8,046円

10,759円
700万円
(45歳)2,065,728円
(45歳)1,512,700円
4,515,780円
5,479,600円
- 4,515,780円
5,479,600円
(2,065,728円)
(0円)

2,840円
200万円 1,192,800円
2,000,000円
合計 30,167円 13,599円
(2,840円)
0円 9,160,476円
11,400,600円
(6,710,424円)

(5,921,000円)
支払った保険料,  受取れる金額

  • 子供が2人誕生すると想定したプラン
  • Aは第一子が大学入学時に解約(この例では48歳時)解約返戻金を学資に充当。
  • Bは第二子が大学入学時に解約(この例では51歳時)解約返戻金を学資に充当。
  • 万一離婚と言うことになった場合Cを解約し妻に与える金額の一部に充当するか、最後までの保険料相当額を別途妻に与え65歳になったら解約し550万円を受け取って貰う。妻に恨まれない。
    夫婦仲良く65歳を迎えられたら65歳で解約し老後の生計資金に充当する。
    解約返戻金を年金受け取りにすればさらに受け取る金額はふえる。
  • Dは葬儀費用として最後まで残しておくが、うまくいって解約返戻金が250万以上になっていたら解約してもいい。
  • 離婚しなければ総額の収支はプラス。途中万一のことがあっても最大1500万円の保障がある、学資に充当した分の補償額は消滅する。
    離婚しても妻に納得してもらえる。

比較のため資料を請求するときは必ず設計書も請求しましょう、そして実際に電卓をたたいて確認しましょう。上記の表もそうやって地味に計算したものです。