保険選びのヒント・アイデア

高年齢で加入した医療保険はもとが取りにくい。
あえて入るなら・・

T.Kinoshita
2008/10/18


公的な医療保険の先細り感から最近では高齢の方の医療保険への関心が高まっています。
また80歳まで加入できる医療保険なども増えてきました。

高齢者とは何歳以上を言うのか良く分かりませんが、一応子供が成人するくらいと考えて、ここでは55歳での医療保険選びを 考えて見ます。

55歳から医療保険を考えるという方とは、おそらく初めて保険に加入する方ではないと思われます。

  • 今まで入っていた保険の保険料がすごく高くなってやめてしまったが、死亡保障はいらないけどせめて入院の保障は必要だと感じた。
  • 昔のタイプの保険（あるいは特約）なので1日目から出ない。新しいのに変えたい。
  • 今入っている保険では65歳で入院の特約がなくなると言われた。
  • 友達が入院して大変だったようだ、今の保障では少ないと思い追加で加入したい。

などといった方が多いのではないでしょうか？

保険については契約経験をお持ちですから、年令が高くなれば保険料は高くなるということは 理解されていると思います。

しかし、この年代の方たちの特徴は大変保守的だということです。
新しいものといいながら、古いものにこだわったり、そんな保険会社しらないからだめ。 共済は安い。テレビでやっていた会社が信用できる。 など凝り固まった信念をお持ちの方が多くなる年代です。新しいものを受け入れるのに少々時間がかかるのが特徴です。

そんなことをを頭に描いて医療保険選びをしてみたいと思います。
参考になりますでしょうか？

終身払いの終身医療保険を比較
アフラックの「エバー」とオリックス生命の「キュア」と東京海上日動あんしん生命の「メディカルミニ」を比較

【55歳　男性】
入院給付金日額5000円（入院初日から）
1入院支払い限度日数60日（ＣＵＲＥは七大疾病の場合120日）
手術給付金：手術により5万、10万、20万（ＣＵＲＥは一律10万円）

単位：万円
保険会社 商品名
払込期間		 月払い
保険料		 70歳で死亡した場合 80歳で死亡した場合
それまでに
支払った
保険料総額		 死亡
保険金		 解約時
返戻金		 それまでに
支払った
保険料総額		 死亡
保険金		 解約時
返戻金
アフラック エバー
終身払い		 3,485 627,300 0 0 1,045,500 0 0
オリックス生命 ＣＵＲＥ
終身払い		 3,425 616,500 0 0 1,027,500 0 0
東京海上
日動あんしん生命		 メディカルミニ
終身払い		 3,280 590,400 0 0 984,000 0 0


短期払いの終身医療保険を比較
ソニー生命の「総合医療保険終身型」とオリックス生命の「キュアーＳ」を比較

【55歳　男性】
入院給付金日額5000円（入院初日から）
1入院支払い限度日数60日（ＣＵＲＥ−Ｓは七大疾病の場合120日）
手術給付金：手術により5万、10万、20万（ＣＵＲＥ-Ｓは一律10万円）

単位：万円
保険会社 商品名
払込期間		 月払い
保険料		 70歳で死亡した場合
もしくは解約した場合		 80歳で死亡した場合
もしくは解約した場合
それまでに支払った保険料総額
死亡保険金
解約時返戻金		 それまでに支払った保険料総額
死亡保険金
解約時返戻金
ソニー生命 総合医療保険
65歳払い済み		 14,430 1,731,600
1,114,700
1,253,780		 1,731,600
1,030,790
1,136,050
オリックス生命 ＣＵＲＥ-Ｓ
65歳払い済み		 23,560 2,827,200
2,500,000
100,000		 2,827,200
2,500,000
100,000

比較のため資料を請求するときは必ず設計書も請求しましょう、そして実際に電卓をたたいて確認しましょう。上記の表もそうやって地味に計算したものです。

いかがでしょうか。

とても悩ましい結果となっています。
余裕があれば短期払いを選択したいところです。
特にオリックス生命の「キュアーＳ」は保険料は高くなりますが、死亡時に250万円受け取れます。これはどんなに長生きしても必ず最後は受け取れますので、 全く入院せず、手術を受けることなく亡くなったとしても実質30万円程度の保険料で終身の医療保障を得られます。
全く入院せず、手術を受けることなく亡くなるケースとは、脳卒中でほぼ即死、心筋梗塞でほぼ即死、急性心不全でほぼ即死、事故などでほぼ即死など結構あり得ます。
逆に「慢性疾患に入院無し」ということもあります。へんな言い方ですが徐々に死んでいく病のなかで一番多いのはガンということになるでしょうか。このへんは 厚生労働省の「患者調査」などのデータがとても参考になります。見てみて下さい。

現実的には終身払いでもやむを得ないのかというきもします。

皆さんならどれを選ぶのでしょうか？

「医療保険は死亡保障をセットした方が得になる可能性が高くなる。」で紹介した「あいおい生命」のプランも とても面白いとおもいます。比較してみてはいかがでしょうか？